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骨董の茶碗

昨晩、都内に住むある女性から興味深い話を聞いた。
彼女の見聞きする範囲では、モノを売って現金化する動きが目立つという。「イザという時のために身軽になろうとしているんじゃないの?」という。
住んでいるところでは、以前より毎月1日に骨董市があり、そこに店を出す骨董屋さんのところへも売りオーダーが殺到しているらしい。
しかし、骨董屋さんも甘くない。買いオーダーは一切出さず、手持ちの逸品(?)を涙交じりの迫力で売りまくろうとしているとのこと。
4/1の骨董市での口上のひとつを彼女から聞いたので、ヘタだけど真似してみよう。

「この茶碗はさ、大正時代の関東大震災を生き延びてきた茶碗なんだよ。それだけじゃない、あの太平洋戦争やバブル崩壊の中でも生き続けてきたわけさ。この茶碗を持ってた人はもう逝っちゃってるかもしれないけど、この茶碗は生き続けているんだ。だからこの茶碗って、人間よりもずっとすごいと思わないかい?この茶碗をもってると、何かいいことがあるって気がしないかい?
ちっとばかりの放射線をびくびく心配するよりも、好きなものを手に入れて、気持ちよくなって、それで免疫力をたかめたほうがいいと思わないかい?」(想像けっこう含む)

なるほど、そんな気がするかもしれない。そう思うかもしれない。
彼女はそんな口上をイロイロ聞いて、少し元気になって、かつなんにも買わないでその場を去ったらしい^^;

シーベルトだのベクレルだの、圧力容器だの格納容器だの、トレンチだのピットだの、今まで聞いたことのないコトバの数々。
それらのことを詳しく知っているはずの専門家の役割は重大だ。
だが、彼らの言葉はこの骨董屋さんとどれほど違うのだろうか?

ニュートン力学はアインシュタインの登場で、ある分野では根本から否定されざるをえなくなった。流体力学が進めば進むほど、飛行機がなぜ飛ぶのかはわからなくなってきたらしい、という話も聞く。
科学はあくまで、仮説の塊だ。時代により「科学的真実」もかわってくる、という考えに私は一票を入れる。
まして、放射線の確率的影響となると、その考えがあたってるにしてもだよ、健康への影響程度は人によりかわるし、運が良ければまったく影響がない、逆だったらドツボという性質のものだ。

私がその評価・判断をどうするにせよ、由緒正しい茶碗を買い求め、心の平安を経て、免疫力を高められるかどうか評価・判断する、というのと本質的にあまりかわらないんじゃないの?という気がするのだ。

茶碗を買うにしても、どこに置くか、誰が使うか、どうやって使うか、財布の事情はどうか、かみさんが許してくれるか、そもそもその気になれるか、などなど、イロイロその人の現実を考えて決める。その結論は千差万別、人によって違う。なにがその人にとって大事か、というのは人によって違うもんね。で、この種の決定に他人が口出しするのはヤボな話なわけだ。あたりまえだけど。
買っても買わなくても風評被害とか風評利得(?)なんて誰も言わない。言うはずがない。


食品の暫定基準値、美浜の会の方々の努力で、その基準値で運用を続けた場合、日本国民は食物経由だけの実効線量で最大年間17ミリシーベルトの被曝になるかもしれないことが明らかになった。
甲状腺に厳しいヨウ素で2mSv、ストロンチウムとセシウムで5mSv、ウランで5mSv、プルトニウムで5mSvという最大被曝量を設定し、そこから暫定基準値を計算しているらしい。(美浜の会の方のご厚意で教えていただいた)
(ウランやプルトニウムの影響が問題にならない状況(原子炉が破壊的でない状況)なら最大年間7ミリシーベルトです。4/4追記)
ちなみに一般人の実効線量限度は1ミリシーベルトである。
3月28日厚労省との交渉報告
このサイトによれば、厚労省の担当者はこの17mSvという数値について「後になって健康影響がでるかも知れない」と小さな声で答えたらしい。

一方、東大病院の放射線治療を担当するチームのBlogでは放射線による健康への確定的影響と確率的影響について次のように書かれている。
福島第一原発30km圏における被ばく
1.医学的には、実効線量250 mSv以下であれば確定的影響はまず見られません。
2.(確率的影響について)100 mSvの被ばくにより、発がんリスクが0.5%上昇すると考えていますが、それ以下では、はっきりとしたリスクの上昇は観測されていません。
(以下3、4を4/4追記)
3.非常にゆっくりと被ばくする場合には、瞬時に同じ量を被ばくするよりも、効果が弱まることも想定されます。したがって私たちは、乳幼児も含め、実効線量100 mSvの被ばく量を医学的な線量限度の指標の一つと考えています。
4.ただし、妊娠中の方に対しては、もっと厳しい基準を設けるべきです。専門家の間でも議論はありますが、妊婦の方に安心していただけるよう、妊娠中の被ばく線量限度を10 mSv以下にすべきであると考えています。

100mSvより少ない線量でも健康に影響がありうる、というICRP(=国際放射線防護委員会)の見解は、安全側に物事を認識する予防原則に基づいている、というのはレラの囁きさんがコメントで紹介してくれた通りだ。
これは実効線量100mSv以下の被曝について「わからない」から浴びないほうがいい、ということだ。

その被曝についてどう判断するか、どういう行動をおこすか、おこさないか、ということは、真剣に大正時代の茶碗を買うかどうか、ということを考えることと本質的なイミにおいてどれほど違うのだろうか、といったら思いっきりおこられる、かな・・・。
茶碗だったら、みんな自分で考えられる。考えることに抵抗はない。涙ながらに、説得してくれる人がいたら、だが。
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Author:rainfrog23
就農15年目、群馬県高崎市の野菜農家のおやじ。30代までは都心に勤めるサラリーマンだった。生き物がたくさんいる環境での仕事を望み百姓志願。農園の名前、みずき彩菜(さいさい)です。

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