FC2ブログ
HOME   »  2011年04月10日
Archive | 2011年04月10日

選択をささえる選択

昨晩、飯館村から一時避難していたものの、再び同村内の自宅に戻ったご一家のことがTVで報道されていた。
幼い子どもたちを含むご家族だ。
子どもはカメラに向かって笑顔を向けていた。しかし、そのお母ちゃんは、涙ながらに訴えていた。
「私達だって不安です。でも、おじいちゃん、おばあちゃんがいるし、おいてけないし、私達だって仕事があるから結局他に行けない。」

私はこのサイトに繰り返し書き込んだなぁ。「本人がきめるしかない。」
しかし、この状況ではその言葉は無力だ。
つまるところ、思う。

どんな個人の選択だって、社会の支えがなければ実現できない。個人の選択を許す隣人がいてこそ可能になる。場合によっては支援があってこそ、可能になる。
その選択が大きくても、小さくても、その点では同じなのだと思う。
社会として、彼女の選択肢を用意できないのはどうしてなのだろうか?

ある医療関係の方から、論文のご紹介をいただいた。
放射線量変化モデルによる、積算放射線被曝量の推定と放射線源の推定

この推定によれば飯館村で事故後100日間で主として半減期の短いI131により13.05mSv、その後1年間で半減期の長いCs137により26.9mSv/年の被曝が予想されるという。100日+1年間の合計で約40mSvということじゃないだろうか。
そうだとすれば、控えめ?と思われる東大のteam nakagawaで説明いただいている基準からも妊婦さんにとっては看過できない数値。
医師によっては、妊婦だけでなく、子供も十分退避すべきという方もおられるだろう数値じゃないだろうか。わずか100日間でI131により10mSvを超えているわけだから。

これで「だいじょうぶ!」だというならば、TVに出てくれた彼女に政府は納得いくように説明すべきだ。できないのなら、退避するための援助を惜しんではならないと思う。

もし、退避の必要がない、ということを言葉で説明できないというのなら、山内正敏氏(スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)が冷静かつロジカルに提言されているように、
原子力安全委員長の班目氏に、原発北西30キロ地点に一家揃って暫く住んで貰う
しかないでしょうね。
しかし、山内氏はよくわかっているのだと私は思う。これはロジックではなく、本当は??性の問題なのだと・・・。つまり、社会人たろうとするか否かである。
菅総理でもいいですが。


スポンサーサイト

そろそろひと月後だが・・・

今まで問題になっている農産物の放射能汚染は、主として直接付着したものによるだろう、という見方をしている。
今後は農産物に吸収された汚染が問題になるだろうとも考えている。

吸収は葉面から吸収する場合と、根から吸収する場合がある。その前者が私のイメージでは小さいものだったが、ヨウ素に関してはどうもそうでもないようだ。

農産物への長期的汚染では、半減期の短いヨウ素は検討の対象外だったが、短期的には問題になる可能性がある。しかし、それが吸収されないものだったら、しっかり洗って食べる、という前提では短期的にもあまり影響がない、と思っていた。
しかし、ヨウ素I131は実は葉面からかなり吸収するようなのだ。
現在のつくば市の放射線は?その5 ほうれん草が高い理由
では原論文のリンク込みで掲載されている。お断りなしだが、一部コピペさせていただいちゃいますm(__)m

>チェルノブイリ原発事故のあと(1986年)に秋田大学で行われた実験で下記のことがわかっています(2、3)。
>・一度ついたヨウ素は、ほとんど(約83%)が内部に吸収されてしまい、洗っても落ちない(2)。
>・ほうれん草は煮て食べることが多いので、2分間煮た場合にどうなるかというと、それでも42%のヨウ素131が残っている(2)。
>・セシウム134,137については洗浄後に約65%になるというデータがある(3)。

一方、西ヨーロッパで見られたヨウ素の濃縮といういやなグラフがある。
I131について放出日より約1ヶ月後に野菜・牧草中濃度のピークがあり、放出日の約2か月後で汚染がほぼおさまっているように見える。
以下4/10 9:40追記
****************************
ただし、あくまで縦軸は「相対値」。環境中よりも野菜牧草中濃度が高いように見えるが、ヨウ素の移行係数(環境中のうちどれくらいの割合を吸収するか)は0.02、変動幅をみても0.12くらいだ。その意味ではこのグラフは?の点がある。
****************************

主な放射性物質の放出は3/14-15と考えられる。
したがって、そろそろピークになるかもしれず、5月半ばまで注意が必要と考えたほうがよい、といえないだろうか。

ヨウ素は摂取しても大人ではほとんど排出されるという。心配すべきは妊婦の方(妊娠初期)と甲状腺が敏感なこどもたちだ。
いたずらに危機感をあおるつもりはない。各地の農産物のモニタリングデータは今後も逐次公表されるだろうから、依然として注意を払う必要はある、と考える。

プロフィール

rainfrog23

Author:rainfrog23
就農15年目、群馬県高崎市の野菜農家のおやじ。30代までは都心に勤めるサラリーマンだった。生き物がたくさんいる環境での仕事を望み百姓志願。農園の名前、みずき彩菜(さいさい)です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2011/04 | 05
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR