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郡山のコマツナで150Bq/kg検出とか・・・。

福島県郡山の小松菜から150 Bq/kg検出 その農家で栽培した小松菜ほとんど売れました

倉渕でも不織布をつかった軟弱野菜の栽培が広く行われている。特にアブラナ科の野菜は虫害に弱く、それの侵入を防ぐためや、保温や乾燥防止を目的に、たねまきをした後に不織布で畑をべたっと覆うわけ。
最近は不織布よりも、高いけど丈夫な1mm未満のめあいのネットを使う人も多い。
その不織布やネットにもし高濃度の水溶性のセシウムが付着していたとしたら、雨が降るたびにセシウムを葉面散布することになる。土壌経由よりも葉面経由のセシウム吸収率は多分高いだろうから、その効果は推して測るべし。
今回の問題の「布」はおそらく同じような不織布だろう。

昨年4月に農水省より福島・宮城・茨城・栃木・群馬および千葉の6県に2011年3-4月に田畑で使用していた、もしくは屋外で保管されていた資材は使用しないように通達が出されている。
今回問題になったコマツナに使用した不織布は去年の春以降屋外で保管していた、というのでその限りにおいては通達を順守している。
問題はセシウム汚染の状況が2011年3月-4月の状態と異なってきている、という事実だ。
セシウムが動く主な原因は水と風だろう。その中でも特に水が大きいことは想像に難くない。

> この農家は布を去年の春以降、屋外の雨水がたまりやすい場所に置いていて先月下旬から畑で使い始めたという

農家の責任は確かに重い。農家をタイホしろ、という何とかマップの先生もいるが、この農家をタイホするんだったらもっと先にタイホしなけりゃいけない人はそれこそいっぱいいるんではないのか。それにしても、このことを理由に地産地消を、といわれてもなぁ・・・。

覆水盆にかえらず、なので、細心の注意が必要だ。「水」は常に動く。細心の注意と想像力、それにめんどうだけど、適切なスクリーニングをしつづけなければいけない、ということを「社会」として共有していく必要がある。農家をせめて問題は解決しない、と思う。これは福島だからおきたことではない。関東のどこでも起きる可能性はあるだろう。
安全・安心を求める気持ち、訴えたい気持ちはわかる。だが、目に見えないものを、見ないふりをしないことからしか、始まらないのだ。





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講演会、企画しました

いや、ごめんなさいしてからさらに1年以上放置・・・してしまいました。重ね重ね申し訳ないっす。
ちょっと内容が偏りすぎ・・・というのもありまして、新たなキモチでやるぞ!とずっと力をためてたわけでして(^^ゞ
といいつつ、かつての話の続きのようになってしまいますが、講演会、企画しました。新潟大学・野中先生のご厚意によるものです。
お近くの方、遠くても構わない方、ぜひお越しください。
チラシ20121113

チラシPDFダウンロードはこちら

ところで、当日は地元公民館主催でミヤマシジミという、いまや珍しい蝶の話もあります。よろしければこちらもどうぞ!対象:高崎市民になってますけど、硬いことはいわないみたいですよ。

放射線量等分布マップ拡大サイト

だいぶ長いこと、ブログを放置してしまいました。読んでくれていた皆様、ごめんなさ~いでした
いろんな条件が少し整ってきて、久しぶりに戻ってくることにしまっす。

さて、文科省から航空機モニタリングによる放射線量やセシウム沈着量のマップが公開され、自分の畑の汚染データも出てきて、いやがおうにも現実の把握ができてきました。ワタシたちが耕作している農地は汚染が大きいところと小さいところの中間くらい?でしょうか。正直言って不運を嘆きたい気持ちもあるけど、幸運を喜ぶべき、なのかもしれません。

で、先月末公開の群馬県版航空機モニタリングの測定結果マップをさっそくダウンロードして、地形図をよみこんであるPhotoshopに送って、苦労の末拡大・位置決め。そんな方法で濃度の高い場所を特定してきました。これは、優先して汚染を調べる畑の見当をつけるためやってたこと。

だけど、先週18日になって文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイトというページがオープンし、そんな苦労もしなくて済むようになってました。拡大縮小自由自在。どこがどうなってるのか、参考程度、というデータにせよとってもわかりやすい。文科省さん、とりあえずありがとうと言わせていただきます。

で、それの電子国土版を見てみて「ありゃ?」と思ったのは、モニタリングした航空機の軌跡の表示をした時。
その軌跡とセシウム沈着量のデータを重ねるとアーラ不思議、ワタシたちの畑のある地域を含む群馬県西部あたりだけ、なぜか軌跡の直下だけ値が高くなっている。

文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト/電子国土
(上記地図等データは、文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト/国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです)

説明書きをみると、軌跡の幅は3km、モニタリングの範囲は航空機(ヘリ)から直径300-600mの円内のガンマ線を測定しているという。だから軌跡間の2.4-2.7kmの範囲のデータは軌跡上のデータを按分して推定値としてマップ化したとのこと。(説明書きでは「内挿法で算出」とある)

飛んでいない(測れなかった)場所がなんで飛んだ(測れた)場所より低い、ということになるのかどうもわからない。だいたいこのマップの精度はどの程度と見積もればいいんでしょか?また、ガンマ線の測定値からからセシウム2種の沈着量を出してるっていうけど、核種の分析とか、ヘリでやってるんだろか?

そのへんを文科省の担当者に電話で聞いてみた。
1.測定したガンマ線高度のデータで補正しているとのことだけど、山あり谷ありでもリアルタイムで補正できてるの?
→飛行中にリアルタイムにその緯度経度と高さの記録はしていて、それによって記録したガンマ線の値を地上1mの高さのものに補正している。
2.セシウム137と134をそれぞれ別々に表示できるけど、ヘリからガンマ線スペクトルとか計測して核種分析してるの?
→既にあるヘリでのガンマ線測定値と地上で実際に精密計測した測定値との相関データをもとに、今回計測したガンマ線から137と134の沈着量を推定している。スペクトル分析はしているがセシウム137と134の沈着量の推定には使っていない。
3.うちのあたりは立派な中山間地で起伏が激しいんだけど、そうすると誤差はおおきくなるの?
→山間部では50%ほどの誤差がある。谷部は囲まれているので、実際の線量よりも多くなるし、尾根部は逆に少なくなる。
4.セシウム沈着量で軌跡直下だけ値が高いということは、計測値が表示された沈着量レベル階層の下限値付近だということ?それとも誤差から考えれば隣り合って高いところはその間もホントは高いと考えた方がいいの?
→両方の可能性はありうるが、低く表示されている未計測部分も計測部分と同じレベルと考えた方が妥当かもしれない。

ちょっと聞き方が悪く、私の勘違い納得もあって、質疑は以上で終了してしまった。
改めて考えてみて、飛行の記録が緯度経度、高度と測定値だとする。
で、モニタリング結果の報道発表資料には
「今回のモニタリングにおける測定値は、航空機下部の直径約300m~600m(飛行高度により変化)の円内の測定値を平均化したものである。」とあるので測定値はひとつであるとまぁ推定する。
となれば複数のとなりあった軌跡上の隣接する座標の測定値が似たレベルの場合、その間の未計測部分が低くなる原因はなんなのか?未計測部分の推定は「内挿法」による、とのことだけど、そうなる内挿法ってあるの?
だいたい中山間地は他にもいくらでもあるんだけど、なんでウチあたりだけこんなになってるの?誰かわかる人いるでしょうか。

考えれば謎が深まるばかりだが、上記「4.誤差は50%」と分かっただけでもまぁいいでしょう。セシウム137と134のそれぞれもかなり大雑把なくくりのようだ。
マップに過度にふりまわされるのは危険。あらためてあくまで目安と心得ることにしよう。


プロフィール

rainfrog23

Author:rainfrog23
就農15年目、群馬県高崎市の野菜農家のおやじ。30代までは都心に勤めるサラリーマンだった。生き物がたくさんいる環境での仕事を望み百姓志願。農園の名前、みずき彩菜(さいさい)です。

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